成果概要 ー平成27年度 「RING!RING!プロジェクト」ー


高強度かつ高生体活性な酸化チタン系生体材料を目指した焼結技術の開発 補助事業

 医療分野において人工骨をはじめとする生体活性材料には、主として①機械的特性が良好であること、かつ②生体活性が高いことが必要とされています。生体活性とは早期に骨と直接結合する性質を示します。従来の代表的な生体活性材料として水酸アパタイト等のリン酸カルシウム系材料があります。しかし上記材料の生体活性は良好なものの強度が低く、人工骨として埋め込む際の課題となっています。そこで、本研究では上記2つの条件を満たすポテンシャルを有するアナターゼ型酸化チタンに着目しました。溶液法によりAl成分を固溶させた粉末を合成し、さらに放電プラズマ焼結を用いることにより、上記アナターゼ型酸化チタンの結晶構造を保ちつつ緻密な焼結体の作成に成功しました。

  • 茂野研究室

  • 宇部工業高等専門学校 物質工学科

  • 〒755-8555 山口県宇部市常盤台2-14-1
  • TEL 0836-35-5294
  • E-MAIL shigeno<a>ube-k.ac.jp
inserted by FC2 system